宿泊先のちょっと怖い話

怖い話が苦手な人は読まないでくださいね。

とある北大阪にあるホテルに泊まった話。

作業で疲れてタクシーで向かったホテル。

最近は外国人観光客で一昔前はリーズナブルで直前でも予約が取れたホテルもなかなか取れず苦慮していたところ、インターネットサイトで直前でリーズナブルな値段、さらに一人だけどツインベッドの部屋が空いておりラッキーと思った。

事前情報だとある駅の南側にあると思っていたのだが、タクシー運転手曰く、駅の北側にあるという。そして、そのホテルは何回かホテル名を変えているのだという。

フロントで会計を済ませ、指定された部屋に向かう。各階15部屋程度配置されていたが、部屋番号は◯35号室という番号で角部屋だった。

入った途端とても暗い部屋で、昔のホテルっぽくサイドテーブルのスタンドライト、そしてベッド側のスタンドライトだけの明かりで、部屋全体を明るくすることはできなかった。

自由貸し出しの加湿器のタンクに水を入れようとしたが、弁がついたキャップがついておらず、カビが生えている。

ユニットバスに入ると、シャワーから水がポタポタ落ちている。シャワー栓も劣化しているのだろうか。また、インターホンのスパイラルコードもタバコのヤニのような茶色の汚れが付着している。

なんてメンテナンスの悪いホテルなんだろうと感じた。

パソコンでメールチェクを行なった後、大浴場でリラックスした後、ベッドに入ろうとしたが、スタンドライトのスイッチの鎖がちぎられおもむろに置かれていた。また、備え付けのラジオのチューニングのダイアルももぎ取られそこに置かれていた。

ベッドメイキングや清掃時に壊れた部品は片付けるだろう?と考えたのだが・・・、

ここまで管理できていないホテルなのか?もしくは・・・、不安になった。

それでも明日は始発の新幹線で東京に戻る必要があり、なんとか寝ようとベッドに入ったが、エアコンの当たっているカーテンは動いていないのに、風の当たらない目の前のカーテンはゆらゆら動いている。

そして、電気を消してぼんやり天井を眺めていると、防災スピーカーだろうか、なにやら激しく動いている。私は目が悪く全体的にぼんやりしか見えないのだが、周りの風景が全体的に動いているのなら目の調子が悪いのだと思うのだけれど、明らかにスピーカーのところだけ黒い物体が激しく動いている。

なんだかんだ言って十二時に床についたのに、寝たのは一時半ぐらい。

目覚めも、大学時代、前の会社の同僚の背がとても高くなったのに自分は小さくなる悪夢を見て起きた。

四時に起床、改めてシャワーの水漏れは起きていたが、蛇口をきつく締めたら治った。フロントには自分が破損したと思われたら嫌なので「スタンドライトのスイッチの鎖とチューナーのダイアルが破損していましたよ!」と一言言ってチェックアウト、なんとか始発の新幹線に乗って、職場に戻り仕事をこなしたが、疲れれが相当溜まっていることは確かだ・・・。

後から考えると、ホテル名がたびたび変わる、部屋番号が順番通りではないというのは何か事故があり色々変更して、過去の事故を隠すためではないだろうか。

壊れた部品をそのまま放置、閉まりきっていないシャワーの蛇口など、ベッドメイキング時にチェックでわかるようなものが対応できていないのはなぜか?

なぜ、風がないところのカーテンが揺れるのか?スピーカーに蠢いていた黒い物体は何?考えてみればあれはスピーカーから黒い髪の毛状のものが動いたのではないか。

後から思うと、何者かがあそこの部屋にいたのかもしれないと考えると、今でもゾゾっと寒気を感じてしまう・・・・。

色々出張で泊まると、こんなところに当たってしまうこともあるということなんでしょうか・・・ね。