太陽の王子 ホルスの大冒険 「ヒルダとほむら」の共通点

またもやAmazon プライムの懐かしの映画視聴感想です。

ジブリの始祖とも言われている作品「太陽の王子 ホルスの大冒険」です。宮崎駿高畑勲が携わっています。

漫画映画=子供用映画という考えがあった頃、仕方はないと思いますが、結構テーマは重いし、善と悪が戦うシーンも少なくて興行的には失敗だったとか。

以下ネタバレを含みます。

やはり、注目すべきは悪魔の妹のヒルダでしょう。主人公ホルスはヒルダが悪いことをしない、人間側の立場だと信じていますが、ヒルダはホルスたちの村に攻撃を仕掛け、またホルスをその村人から切り離そうと企てます。

しかし、最後は吹雪で凍え死にそうな子供と子熊を助けるため、命のペンダントをその子たちに委ね、自分は雪の中で倒れます。

たぶん、当時この作品を見た子供たちは、ヒーローとそのヒロイン揃って悪を退治するのに、このような展開になるとは、衝撃をうけたり、胸糞悪くなったりしたのでしょう。それが、興行成績が悪い理由だったかも。

なんとなく、ヒルダをみていると、ヒール役女性の始祖にもなっているような気がします。そこで気がついたのは、魔法少女まどかマギカ暁美ほむらです。
イメージ 1       イメージ 2
ヘアバンド・ストッキング・ブースなどのひし形の格子模様、紫を基調とした服装がそっくり。悪魔であることも一緒かな?心に葛藤があるところも共通点かも。

さすがに、子供向け映画だったので、雪の中で息絶えたかとおもったヒルダですが、雪が溶けたら立ち上がり、最後はホルスに「一緒に村に戻ろう!」と手を握られ大円団。

ナウシカが死んだとおもったら、アスベルに抱きかかえられると似ているなあ。

ともあれ、自分が生まれる前の作品を見るのは逆に新鮮さを感じます。

次回は白蛇伝ですよ~。